理系標準問題集 数学のレベル(難易度)は?使い方、勉強法は?

   

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「理系標準問題集 数学」は、駿台文庫から出ている受験用の演習書です。数学の他にも化学、物理、生物があります。プラチカ入試の核心などと並んで、国立理系を目指す学生さんの入試問題集に位置づけられています。

今回は、この「理系標準問題集 数学」について、どんな参考書なのか見ていきたいと思います。

 

1.理系標準問題集 数学 はどんな参考書?

「理系標準問題集」は、以下のような参考書です。淡い色の緑と青が基調です。

 

 

2.問題数、レベル、解説の詳しさなど

理系標準問題集 数学がどのような参考書であるのかを知るために、基本的なデータを見てみましょう。本書のタイプは、入試標準演習・または仕上げタイプです。

→ 参考書のタイプと自分の今の実力を両方知ることで、正しく参考書が選べます。

 

2.(1) 理系標準問題集 数学の問題数

この参考書の問題数は、150題です。IAIIBが100題、IIIが50題です。入試標準タイプとしては、少なすぎず多すぎずといった感じですね。

 

2.(2) 理系標準問題集 数学のレベル

本書のレベルは、中堅大レベルが2割、難関大レベルが6割、超難関大レベルが2割です。

全体的なレベルとしては、理系2次試験を視野に入れた感じです。大問ごとにテーマが書かれており、目標解答時間も書かれていますので、演習にかかる時間を把握しやすいです。

テーマを書くと解法が決まるタイプの問題もありますので、テーマは解答・解説の方に回したほうがいいかと個人的には思います。

 

2.(3) 理系標準問題集 数学の解説

「理系標準問題集 数学の解説については、詳しいです。すべての問題にまず問題に対するアプローチの仕方があります。解答の後には、解説もあり、別解の存在するものは、できる限り掲載しているという印象です。問題によっては、別解が2つあります。同系列のプラチカやさ理入試の核心(標準編)と比べても詳しいと言えます。

 

3.理系標準問題集 数学の使い方(勉強法)など

「理系標準問題集 数学」の使い方の前に、どのような人が使うと効果が上がるのかを見ておきましょう。

3.(1) オススメ対象

理系標準問題集 数学 のオススメ対象については、下記にあてはまる方です。上に書いてあるほうが優先です。

  1. 難関大以上の大学志望である。理系志望である。
  2. 数学1A2Bの学習を一通り終えており、チャート式などで原則を9割以上習得済みである。
  3. 入試の基本レベルを8割程度学習済みである。
  4. 過去の数学の模試の偏差値が60前半(62、3程度)以上である。

問題のレベルの中心が難関大と高いため、独学で進めるのであれば、考えるための原則をほぼ習得しているレベルでないと、効率よく吸収できないでしょう。原則を組み合わせて考え、それから解答を見ることで記憶に残りやすいと思います。

原則を習得している場合、考えていた作業がまったく的外れだった場合でも、意味があります。解答には適切なアプローチが書いてありますが、間違えていた場合は、適切でないアプローチ(何をやるとうまく解けないか)まで整理できます。

→ 入試標準演習タイプの参考書はこちら 

 

3.(2) 理系標準問題集 数学 の使い方(勉強法)、購入時期

本書は例題等はなく、ひたすら問題が並ぶ「問題集型の構造」ですので、基本的には頭から順番に取り組みましょう。

おなじみですが、問題集型の参考書は、奇数番号→偶数番号のように解いていくことで、どの分野もまんべんなく記憶にとどめておくことが可能です。

150題ありますので、1日3題で2ヶ月弱で終了します。2巡ぐらいしてしっかり定着させていくことを目標にしていくといいでしょう。超難関大の理系でも、合格点が目標であれば本書が最後でいいでしょう。

超難関大で合格点よりさらに上、あるいは理Ⅲ、京大医、阪大医などの場合は、さらに上の問題集(ハイレベル完全攻略など)に移行して、じっくり取り組むといいでしょう。

 

4.まとめ~同系列では最もバランスが取れている~

理系標準問題集 数学について、まとめておきます。

  • 駿台文庫の入試標準演習書(一部仕上げ)で、プラチカや核心などと同系列。
  • 同系列の入試問題集の中では、問題数・難易度ともにもっともバランスが取れていると言える。
  • 超難関大志望でも合格点であれば本冊が最後で十分。理3などはもう一段階上へ。

 

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