緑チャートのレベルは?勉強法(使い方)は?

      2022/05/29

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お馴染みのチャート式シリーズのうち、センター対策用の緑チャートは、数年前から販売され始めました。チャート式のコーナーに違う色のものが並んでいることで、当時は目立ちましたね。今や緑チャートも、「センター用のチャート」として学生の間に定着したと思います。

今回は、そんな緑チャートについて見ていきたいと思います。

 

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1.緑チャートの人気は?

緑チャートは、IAとIIBが一緒になったもの(合冊と呼びます)と、IA、IIBだけ(分冊と呼びます)の2種類があります。

合冊版の方が表紙の緑色が濃いのが特徴です。

 

 

 

 

 

2.緑チャートの問題数、レベル、解説の詳しさなど

緑チャートは言うまでもなく、センタ試験対策タイプの参考書です。その基本的なデータを見ていきましょう。

 

2.(1) 緑チャートの問題数

緑チャートの問題数は、以下のようになっています。

  • 緑チャートIA+IIB・・・基本例題117題、CHECK117題、重要例題79題、問題79題、実践問題45題、実践模試1回ずつ。(←2017年2月改訂版のものに修正しています。
  • 緑チャートIA・・・例題51題、演習53題
  • 緑チャートIIB・・・例題60題、演習60題

IA+IIBは細かく段階に分かれており、問題数もかなりあります。センターで必要な公式の使い方を確認する段階(基礎例題+CHECK)、センター試験で扱われやすい応用パターンの練習の段階(重要例題+問題)、実際に過去問で演習をする段階(実践問題)です。

IAだけ、IIBだけの分冊バージョンは、ただ分割しただけではなく、少しコンセプト自体が異なります。「30日完成」を目標とし、1日で主に「例題2題+演習2題」を解いていくような構成です。解答時間の目安もついていますので、時間配分を考えることが出来ます。

 

2.(2) 緑チャートのレベル

緑チャートのレベルですが、合冊(IA+IIB)と、分冊ではレベルが少し異なります。

  • 合冊(IA+IIB)の目標到達点・・・センター本番で8割
  • 分冊(IA単体、IIB単体)の目標到達点・・・センター本番で7割

こちらも、合冊(IA+IIB)と分冊では異なります。合冊の方は、きちんとマスターすればセンター本番で8割を目指すことができます。分冊の方は「センターで7割」というコンセプトが明記されており、きちんとマスターすればその通り7割程度まではもっていけそうです。

 

 

2.(3) 緑チャートは解説が他と違う

合冊の緑チャートの解説は、他のセンター対策本とは一線を画しています。私が、センター対策本の分野別編に緑チャートを推す理由にもなっています。

解答・解説や、重要な部分や公式利用の部分を強調しているのはチャートではもちろんですが、穴埋め形式であるセンターならではの時短テクが随所に記載されているのが、非常に特徴的です。

「答案として記述する必要がない場合に、どのように短縮できるか」といった情報がふんだんに記載されていて、これを実践できるようになることでセンター数学の忙しさをかなり解消できます。

なお、分冊の方には時短テクのようなものはありませんが、それ以外は同等で、解説はやはり詳しいです。

 

3.緑チャートの使い方(勉強法)など

使い方の前に、緑チャートがどのような人にオススメなのかを、これまでの情報を総合して見てみましょう。

3.(1) 合冊(IA+IIB)のオススメ対象

  • 数学の学習が日常学習止まりの人(原則習得までやっていない人)
  • 過去のマーク模試の成績が50%~60%かつ本番で80%割以上欲しい人
  • センター試験でのみ数学が必要な人

80%以上を安定してたたき出せる人は、時短テクを自然と使っていると思います。あとは慣れの問題で、過去問・模試系の演習あるのみですので、必須とは言えないでしょう。

 

3.(2) 分冊(IA単体、IIB単体)のオススメ対象

  • 数学の学習が日常学習どまりの人(原則習得までやっていない人)
  • 過去のマーク模試の成績が50%以下で、本番で70%欲しい人
  • センター試験でのみ数学が必要な人

合冊よりも少し易しめなので、70%程度を合格ラインとして定めている場合には使えそうです。

 

3.(3) 緑チャートの使い方(勉強法)・時期など

使い方ですが、緑チャートは分野別の問題集なので、実践演習の前段階という位置づけと考えましょう。従って、時期的には「3年生の夏休み、遅くても9月までに終える」のが理想的です。

「センター本番前ではなくマーク模試のための対策本として用い、その時短テクをマーク模試で実践する+成果を見る」というイメージがいいと思います。

使い方は他のチャートシリーズと同じで、「例題で1巡→問題で1巡」の2巡がスタンダードな進め方でしょう。合冊の方は1ページに所狭しと情報が詰まっていますので、解けたとしても隅から隅まで読むようにしましょう。

分冊の方は1日4題やれば30日で終わる構成ですが、合冊の方は400題近くありますので、1日6題でも2ヶ月強はかかります。早めに購入して取り組み始めても損はないでしょう。

 

4.まとめ~買うならなるべく早い段階で~

センター試験対策用のチャート式シリーズ「緑チャート」に関する情報について、まとめです。

  • どちらも、センター試験で7~8割を目指す人のための分野別問題集
  • 合冊の解説は他にはない「時短テク」が記載。8割以上を目指すのに不可欠
  • センター模試でそのテクを実践する機会を設けたいので、なるべく夏中に終わらせたい

といったところでしょうか。合冊については問題数も多いので、気になった時点でなるべく早く購入しておいたほうがよさそうですね。

 

 

 

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