関西大学・数学(システム理工など)|2012年度大学入試数学
2016/04/24
いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。 KATSUYAです^^
いよいよやってきました。2次試験の大学入試シーズンです。
2012年 大学入試数学の評価を書いていきます。
2012大学入試シリーズ第2弾。
私立シリーズ、第2弾。
関西大学(システム理工)です。
問題の難易度(易A←→E難)と一緒に、
典型パターンのレベルを3段階(基本Lv.1←→高度Lv.3)で書いておきます。
また、☆は、「解くとしたらこれがいい」というオススメ問題です。
難易度の指標は、こんな感じです。
D・・・難関大学でも難しい部類の問題。
E・・・超高校級の難問。試験場では即捨てOKの問題。
また、解答までの目標時間を、問題ごとに書きます。
※目標時間=解き方を含め、きちんと完答するまでの
標準的な時間です。
したがって、
目標時間を全部足すと、試験の制限時間を越える
ことも、当然ありえます。
同時に、その時間の2倍考えてもまったく手がつかない場合は、
ヒントや答えをみるといい という目安にしてください。
※2012年の数学の記事から、「Principle Piece」という言葉が登場します。
>> 意味分かってから見たほうが、ぜったい数学の実力上がります^^
関西大学(理工)
(試験時間100分)
全体総評・合格ライン
昨年より難化しました。ⅢCの割合が例年以上に高く、特にCからは行列と2次曲線が両方出た上に、2次曲線は2問も出ています。
課程から消え行く運命にある数Cが名残惜しいかのようなセットです。
試験時間100分に対し、
目標解答時間合計は112分。
のろのろやると、最後の第4問の小問で思った以上に時間とられます。第3問は詰まったら捨てるのが正解。
■合格ラインですが、
第1問は(4)までいけばOKです。
第2問は(2)までは落とせません。(3)、(4)はハマるときついですが・・・・ここが分かれ目か。
第3問は(2)まででいいでしょう。(3)以降は、出来れば御の字。
第4問は(1)、(3)、(5)、(6)は基本なので抑えたい。(2)は覚えてないと無理。(4)も多少の発想力が必要なので、微妙。
時間もないので、合格ラインは60%前後ぐらいだと思います。
☆第1問・・・微分積分、極限(B、20分、Lv.1)
標準的な関数を題材にした、微分積分、極限の総合問題です。
導関数や極値、不等式など、総合的に聞いてきますが、一つ一つ確実に解けば出来た問題でしょう。
(3)の不等式は、(4)の極限とセットで、超頻出です。
Principle Piece
不等式の後の極限は「はさみうち」
分かりやすい関数ではさむというわけですね^^
(5)でも、(3)の不等式を使ってはさみうちが使えます。これに気づけば完璧。
ここは慎重にやって波に乗りたいところでした。
※KATSUYAの解いた感想
やることは多いが、内容は典型パターン。解答時間9分。
第2問-2次曲線(B、20分、Lv.2)
楕円と円の共有点、接線の問題です。(2)は、図形的に見るほうがラクでしたね。
接線の式をまともに出すと、接点のy座標がいりますが、これをやると計算量が膨れます。
x軸との交点さえ出せばいいので、y=0を代入してしまいますから、実は接線の式に含まれる接点のy座標はいりません。
計算は、本質を突いた上でウマくさぼりましょう^^
※KATUSYAの解いた感想
最初(2)を数式処理して、明らかにミスったような答えが出て、イラっときて図形的に処理(笑)
y座標も出さずに最後まで終了。 解答時間11分。
第3問-1次変換、回転(BC、20分、Lv.1)
第2問に続き、数Cです。正三角形になる条件を求める問題。
旧課程の複素数平面であればしょっちゅう出てましたが、ここで登場したので、原則として書いておきます。
Principle Piece
ABCが正三角形→BをAを中心に±60度回転させるとC
テクニックに近いですが、正三角形が出たらほぼこれを使うので。
(2)は聞き方が非常に分かりにくく、ここでつまづく可能性もあります。差がついた問題でしょう。
こういうときは、Vとかいうわけの分からないな行列は最初無視して、まずは自分で文章を式にしてみることが大事。
それから、「整理するとVが出てきた^^」 という流れでOKです。
(3)は難しかったかもしれません。
行列の積では、 (A+B)V=O、V≠O でも、A+B=O とは限らないことに注意。
ただし、これは使えます。
Principle Piece
AB=O、B≠O なら、Aの逆行列の存在を議論
逆行列が存在すると、B=OA(-1)となり、B=O となり矛盾です。 この議論の流れを是非覚えてください。
※KATUSYAの解いた感想
Vを見て「なんじゃこりゃ?」となって、いったん無視。その後は原則に従い、最後まで終了。解答時間12分。
第4問(1)・・・極限(A、5分、Lv.1)
第4問は小問集合です。ちょいちょいうっとおしい問題入ってますが、(1)は基本的な極限。
この式の形には、原則があります。
Principle Piece
√入りで-∞ なら +∞ に変える
Principle Piece
√-√ は逆有理化
この2つのピースでOKですね。 -∞ の場合は、2乗するとプラス、3乗するとマイナス・・・・と、交互になるので、めんどくさいですね。だから+∞ に変えます。
※KATUSYAの解いた感想
特にコメントなし。解答時間1分。
☆第4問(2)・・・二項定理(C、10分、Lv.2)
これをノーヒントで聞いてくるとは・・・・ネタなかったんですかね^^;
高度なパターン問題です。ポイントは、
knCk=nn-1Ck-1
ですね。 なぜこう変形するかというと、 n にすればΣの外に出せるからです。
しかし、これは気づく気づかないよりも、「知っているか知らないか」なので、ちょっと微妙な問題ですね。。。
知らなかった人は、ぜひ覚えておいてください。あとは2項定理です。
※KATUSYAの解いた感想
誘導なしだとただの暗記問題だよなぁ・・・ と思いつつ、終了。解答時間1分。
第4問(3)・・・空間座標、空間ベクトル(AB、10分、Lv.2)
球を題材にした問題ですが、ただの計算問題にちかいです。
原点が中心の球といわれているのですから、2乗の和を計算してみればOKですね^^
次の問題も、結局計算すると t 消えますので、楽勝ですね。
聞き方はあまり見ないですが、やることは単調なので、正解したいです。
※KATUSYAの解いた感想
「なんじゃこりゃ?」と、何をやらせたいかよく分からずに終了。解答時間3分。
第4問(4)・・・媒介変数、2次曲線、漸近線(B、15分、Lv.2)
三度Cからの出題。
こちらもあまり見慣れない出題形式ですが、双曲線C とかいてあるので、何とかなったとは思います。
xのほうの+1 はジャマですから、 x-1=にすればOKです。
また、このような形をしている場合は、2乗して引けば定数しかのこらないように出来ます。
(A+B)(A+B)-(A-B)(A-B)=4AB AB=1 の形ですからね^^
漸近線は公式ですが、聞かれることが少ないので、間違えないように。
※KATUSYAの解いた感想
最初は、「ん?」と思ったが、強引に調整して終了。解答時間4分。
第4問(5)・・・三角関数(B、5分、Lv.1)
見た目はちょっと仰々しいですが、後半2つを、積→和になおして、倍角公式で終了でしたね。
Principle Piece
三角関数は角度・種類・次数のどれかを統一する。
さらに、
Principle Piece
種類が統一 → 和積
角度が統一 → 合成