文系数学入試の核心のレベルは?使い方(勉強法)は?
Z会出版が編集している「文系数学入試の核心」は、受験用の演習書の中でも難易度の高い本です。今回はこの「文系数学 入試の核心」について見ていきます。
1.文系数学入試の核心はどんな参考書?
文系数学入試の核心は、以下のような本です。濃い緑色が基調で、レイアウトは比較的シンプルです。
※ランキングは2016年6月10日時点のものです。
2.文系数学入試の核心 の問題数、レベル、解説は?
「文系数学入試の核心」の基本的なデータについて見ていきます。本書は、「直前・仕上げタイプ」の参考書です。
→ 参考書のタイプをきちんと把握してから、参考書は選んでください。
2.(1) 問題数は?
問題数は100題と少なめです。2題×50回という構成になっています。仕上げ用の参考書としても少なめですが、じっくり考えるタイプの問題なので、妥当な量といえます。
文系数学で頻出の微積(数学II)・数列・ベクトル・図形の割合が多めです。難関大では出題がほぼ出題がほぼ確実であることを考えると、非常に妥当な配分です。
2.(2) レベルは?
文系数学入試の核心のレベルですが、難関大レベルと超難関レベルが半分ずつです。文系数学の問題集としては最高峰に近い入試演習書であるといえます。超難関大(旧7帝大、一橋大など)志望者に適しています。
レベルは3段階に分かれており、問題内容は、同シリーズの「理系数学入試の核心 標準編」の1A・2Bの内容とかなり重複しています。理系でもそれなりに骨が折れる内容が収録されていますので、割と厳し目と考えていいでしょう。
2.(3) 解説の詳しさは?
文系数学入試の核心における解説は詳しいです。問題に対する考え方はもちろん、解答・解説も詳しいです。
考え方のフローは「Process」としてまとめられており、「核心はココ!」というコーナーにも解法のポイントが端的に書かれています。さらに別解も多めです。
3.文系数学入試の核心の勉強法、購入時期は?
文系数学入試の核心の勉強法(使い方)の前に、どのような人にオススメなのかを見てみましょう。
3.(1) オススメ対象者
文系数学入試の核心のオススメ対象者についてです。仕上げタイプの参考書なので、基本的には受験学年が使用する参考書と考えてOKです。
超難関大志望の文系の学生向けであると言えます。先の通り、理系でも骨の折れる問題も収録されているので、数学はボーダーあればいいという人は超、難関大志望であっても、このレベルの参考書が必要かどうかは要検討です。
レベルとしては、全国レベル模試での文系数学の偏差値が65以上あり、原則習得がほぼ完璧に出来ている人でないと、独学で進めるのは少々難しいと思います。
3.(2) 文系数学入試の核心の勉強法・購入時期
本書の勉強法ですが、演習書型の構成(問題だけ)なので、最初から順番に取り組めばいいと思います。
本書の通り、1日2題×50回分で取り組めばいいでしょう。仕上げ用の参考書ですので、センター試験対策に本格的に取り掛かる前の最終段階(10月~12月)で用いるといいと思います。
問題数が100問と少なめです。仕上げ参考書としては適切ですが、もし他の問題集等で見かけた記憶がある場合は、そちらも必ず見るなどして、1問でなるべく多く手法と問題パターンを吸収できる勉強の仕方をこころがけましょう。
4.まとめ~文系数学としてはハイレベル~
文系数学入試の核心について、これまでの情報をまとめます。
- 文系数学入試の核心は、超難関大志望者向けの仕上げ用参考書である。問題量は100題と比較的少なめ。
- 同シリーズの理系の問題と重複があり、文系数学としてはかなり難しい。偏差値65以上が必要。
- 解答・解説、関連事項を全て読み、そこから他の問題集の類似問題を探して復習すると効果的。