理系数学プラチカと厳選理系262の比較 どちらがよい?レベルの違いは?

   

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「プラチカ」、「厳選!大学入試数学問題集 理系262」は、ともに河合出版から出ている、受験用の演習書です。知名度からいくとプラチカの圧勝になりますが、知名度と同程度の差が中身にあるのかどうか、詳しく見て比較してみたいと思います。

 

1.プラチカと理系262 のランキング

「プラチカ」、「厳選!入試数学理系262」ともに、青が基調の表紙です。

 

 

 

 

※ランキングは2016年9月20日時点です。

 

ランキングでは、「プラチカ」と「厳選理系262」ではかなり差があります。プラチカの方が名前からしても印象に残りやすいので、知名度が上のようです。

 

2.プラチカと理系262の中身の比較

ここからは、実際に問題集の質にどのぐらいの差があるのかを検証していきます。基本的なデータとして、「プラチカ」、「厳選!理系262」はともに、入試標準演習タイプです。

→ 参考書のタイプは、自分の今の実力と同じ位、参考書選びの際には重要です。

 

2.(1) 問題数比較

理系数学プラチカ・・・229題(ⅠAⅡB:153題+Ⅲ:76題)

厳選!理系262・・・262題(ⅠA:41題+Ⅱ:81題+B:56題+Ⅲ:84題)

 

問題数では、やや厳選!理系262の方が多いです。

また、数学Ⅲの収録割合もほぼ同じです。(プラチカ:33%、厳選!理系262:32%)

 

2.(2) 掲載されている問題のレベル

本エントリーのメインテーマである、問題のレベルの比較です。プラチカと厳選!理系262に掲載されている問題の大学名で検証してみたいと思います。

各単元ごとに、易~難に配置されています。前半の方は、比較的に入試基礎レベルに近いものもあります。

 

2.(3) 解説の比較

「プラチカ」と「厳選!理系262」の解説について比較してみましょう。

どちらの問題集にも、方針はすべての問題について記載されています。また、別解が存在するものについては、できる限り書かれています。答案は、プラチカの方が注意書きが多くあるので、補足も詳しいといえますが、発想寄りの解答も含まれています。厳選!理系262の解答の方がオーソドックスな分、式変形などは読者の知識に委ねられる部分もあります。

 

 

3.プラチカと厳選!理系262 のどちらを使うか

ここまでの内容の比較から「プラチカ」と「厳選!入試数学理系262」のどちらがオススメなのかを、見ていきましょう。

オススメの判断基準として、現状の偏差値を基準にするのがいいでしょう。

両方に共通するオススメ対象はこちらです。どちらも、一通りの学習を終えている必要があります。

  1. 中堅大以上の大学志望である。理系志望である。
  2. 数学1A2B3の学習を一通り終えている。

そこから、原則の習得度合いや入試基礎レベルの習得度合いで、どちらがオススメなのかが分かれます。

  • 原則習得:8割以下→厳選!理系262  8割以上→プラチカ
  • 入試基礎レベルの演習:6割以下→厳選!理系262  6~7割以上→プラチカ
  • 過去の数学の模試の偏差値:57、58付近またはそれ以下→厳選!理系262  偏差値60以上→プラチカ

プラチカは、基本的なレベルの問題をほぼカットしています。偏差値が60以下の場合は、単元によっては抜けが目立つ可能性もありますので、基礎の確認+定着を今一度行ったほうがいいと思います。理系262には、確認用のレベルの問題が少し入っています。

まとめますと、原則の習得はある程度終了していることを前提とし、基本的なタイプの入試レベルに不安があるなら理系262、本格的に標準レベルの演習へ進みたければプラチカをおすすめ、ということになりますね^^

 

 

 

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