旧7帝大 入試数学難易度 理系リーグ(2019年)
2019/03/18
いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。
今年の旧7帝大の数学を全て解きおえ、評価をUPしました。理系について、その総括をしたいと思います。
1.総括
(1)全体的に難易度UPだが、小問もある
2018年に比べると、全体的にどの大学もレベルをあげてきている印象があります。東大や名大などもそうですが、完答すら出来ないのではないかと思うようなセットも多かったです。しかし、小問もあるので、部分点は取りやす勝ったと思います。
(2)複素数平面は図形よりな問題が多め
複素数平面は数式タイプの問題はかなり減り、軌跡を問うタイプの方が多いです。また、抽象性の高い問題が多いのも前年から継続されています。n乗根などの具体的な数値のある問題が衰退気味ですが、今年のようなタイプは正答率がかなり低いはずなので、また戻してくる可能性もあります。
(3)確率の出題傾向には変化が
確率については変化を感じます。漸化式を用いて解く問題が少なかったです。2次方程式の解に関する確率のように、ある程度数え上げたりするタイプや、京大や北大のようにシグマを用いたりするタイプが増えた気がします。難易度は変わらず、いやむしろ難しくなっている気がします。
2.難易度順位
ここからは、難易度順位をまとめます。
1.各問題の難易度
2.解答までの時間
3.得点のしにくさ
これらを総合的に判断した結果の順位です。大問ごとに5ポイント満点です。
※ポイントの数値は相対的なものであり、0.2ポイント以上違えば難易度の差が感じられるとお考えください。逆にいえば0.2ポイント以内の場合は、難易度の違いは人によります。
2019年 旧7帝大 理系リーグ
Aveが、今年の平均ポイントです。合計ポイントを、出題数で割っています。
今年はギリギリ名大が1位となりました。東大も難しいですが、名大はどれも一定の難易度を持っているため、平均難易度でわずかに上回った格好ですね。
阪大も論証や複素数と確率の融合など点数をとりにくい問題が多く、3ポイント越えで、2年連続で最高点を更新してきました。
東北大や九大も3ポイントに近い難易度です。九大の最後や東北大の5番や6番あたりも今年は計算量が多めできつかったことでしょう。
また、北大も今年は難易度が大きく上げています。全体的に難しいため順位は変わりませんが、北大だけで推移をみていると、明らかに今までにない難易度であることが分かります。前期後期ともに良問が多いので、東大や京大を受験する人も、本格的に過去問演習に入る前に、北大の過去問は解く価値があります。
以上です^^