旧7帝大 入試数学難易度 理系リーグ(2018年)
2018/03/28
いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。
今年の旧7帝大の数学を全て解きおえ、評価をUPしました。理系について、その総括をしたいと思います。
1.総括
(1)誘導が丁寧な問題が増えた
題材自体は高度ですが、小問による誘導が多く、うまく流れに乗ればしっかり最後までたどり着ける問題が多くなった印象があります。
部分点としても狙いやすいです。誘導はそれなりに出すというのが、昨今の流れなのでしょうか。
(2)複素数平面は難易度が右肩上がり
新課程の複素数平面については、難易度が右肩上がりになっている印象があります。東大の図形絡み、九大の抽象的な問題はもちろんのこと、n乗根系の問題でも、出つくしているかと思いきや立命館大や慶應医あたりがかなり高度な問題を出題しています。油断できない分野です。
(3)確率と漸化式は下火?
確率と漸化式の出題は前年もあまり出題されませんでしたが、今年はさらに下火になったような気がします。京大は貫いているようですね。
2.難易度順位
ここからは、難易度順位をまとめます。
1.各問題の難易度
2.解答までの時間
3.得点のしにくさ
これらを総合的に判断した結果の順位です。大問ごとに5ポイント満点です。
※ポイントの数値は相対的なものであり、0.2ポイント以上違えば難易度の差が感じられるとお考えください。逆にいえば0.2ポイント以内の場合は、難易度の違いは人によります。
2018年 旧7帝大 理系リーグ
Aveが、今年の平均ポイントです。合計ポイントを、出題数で割っています。
今年は京大が1位となりました。平面幾何の難問が1つ入っていることが影響しています。この集計法では、捨て問の難易度の影響を受けやすいですね。実質的には東大とほぼ同じぐらいかと思います。東大は昨年が簡単な年ででしたが、3ポイント越えに戻してきましたね。
阪大がここ6年ではもっともポイントが高いです。全体的に計算量が膨れる問題が多いセットでした。名大は少し抑えめでしたね。
北大は最下位ではありますが、北大だけで推移をみているを底上げの印象があります。後期は難易度を上げてきており、前期後期ともに良問が多いので、東大や京大を受験する人も、本格的に過去問演習に入る前に、北大の過去問は解く価値があります。
以上です^^