チョイス新標準問題集のレベルは?使い方(勉強法)は?
2016/10/12
河合出版のチョイスシリーズです。「チョイス」「プラチカ」など横文字のタイトルの問題集が多いですが、これではイマイチ難易度がわかりません(苦笑) 今回はこのチョイス新標準問題集について見ていきます。
1.チョイス新標準問題集とは?
チョイスシリーズの数学は、「数学1・A」と「数学2」「数学B」「数学3」が出ています。2・Bが分かれているのが特徴的です。表紙は改訂ごとに変わりますが、背表紙含めて白がベースです。河合出版のコーナーで白がずらっと並んでいたら、多分これです。
※ランキングは6月1日時点のものです。
2.チョイス数学の問題数、難易度、解説の詳しさは?
チョイス新標準問題集の基本的なデータについて見ていきます。チョイス新標準問題集のタイプは、「入試基礎演習」または「入試標準演習」です。本によって割合が違います。
- 数学1・A・・・・入試基礎演習が8割、入試標準演習が2割
- 数学2・・・入試基礎演習が6割、入試標準演習が4割
- 数学Bと数学3・・・入試基礎演習5割、入試標準演習5割
2.(1) チョイス数学の問題数は?
チョイス新標準問題集数学の問題数は以下のようになっています。
- 数学1・A・・・193題
- 数学2・・・195題
- 数学B・・・194題
- 数学3・・・242題
収録されている問題数と単元数を考えると、数学Bは多いようです。また、数学IIIは新課程の複素数平面の問題が46題あり、他の問題集に比べると割合はかなり多めで、かなりのメリットと言えます。
2.(2) チョイス数学のレベルは?
チョイス数学のレベルは、「センターレベル」「中堅大レベル」「難関大レベル」です。数学1・Aは「難関大レベル」はあまりありません。
問題集はレベルAとレベルBに分かれており、数学1・A以外は、レベルBに難関大レベルがある程度収録されていると考えてOKでしょう。
日常学習レベルではないので、ワークとして用いるのは厳しいです。また、原則習得も7~8割程度は終えている状態で始めるのがいいでしょう。
2.(3) チョイス数学の解説の詳しさは?
チョイス数学の解説の詳しさは、普通です。河合出版(というか、河合塾)は模試等の解説が詳しいイメージですが、それに比べると淡白です。全体的には、平均的な詳しさと言えるでしょう。
「解説が淡白すぎる」「こんな解説ではついていけない」という感想や見かけますが、本書の参考書のタイプを把握していない可能性が高いです。
→ 参考書のタイプを把握しないと、適切に選ぶことが出来ません。
本書は原則習得をある程度終えた後に取り組むべきであり、その状態であれば解説にはついていけるはずです。
3.チョイス数学の効率的な使い方(勉強法)
チョイス数学の使い方の前に、どのような人にオススメなのかを見ておきます。
3.(1) チョイス数学はどんな人にオススメ?
これまでの情報から、チョイス数学のオススメ対象者は以下のような人にオススメだと分かります。上の方が優先順位が高いです。
- 原則習得の段階を7割以上マスターしており、2次で数学が必要である。
- 数学1・A、2・Bを日常レベルで8割以上終了している。
- センター試験で数学が必要である。
- 過去の全国模試の偏差値が55以上である。
例:1.○、2~5.が× 数学1Aは購入OK。2.に○がつけば数学2、数学BもOK。
例:1.×、2.~5.が○ 購入は原則習得後がいいでしょう。
数学1・Aであっても分野横断的に、数学2の計算の知識を用いて解いている問題もあります。日常学習レベル(公式適用可能レベル)で1A2Bまで終了している方が望ましいでしょう。
3.(2) チョイス数学の勉強法、購入時期など
チョイス数学は、単元ごとに区切りはありますが、基本的には全て問題の「問題集型」の構造ですので、奇数番号→偶数番号の順番でやりましょう。数学2、数学B、数学3については、A問題→B問題 の順番でもいいでしょう。
難関大以上をめざすなら、夏まで数学3まで終わらせて次の問題集に行きたいです。中堅大の場合は、この問題集から過去問へ接続してもOKでしょう。
全て合わせると824題あり、1日4題でも7ヶ月、5題でも5ヶ月強はかかります。もしこのシリーズで通すのであれば、難関大以上の受験者は、数学1・Aを高2の秋ぐらいから始め、数学2→数学Bを高3の前半で終わらておきたいですね。
中堅大受験者の場合は、高3の前半ぐらい(5~6月)から1・Aをこなせば、秋ぐらいには数学3まで終わらせられます。
4.まとめ~充実した入試基礎・標準問題集~
チョイス数学に関する、これまでの情報をまとめます。
- 数学1Aは入試基礎が中心、それ以外は入試基礎と入試標準が半分づつ。
- 日常学習レベルはなく、原則習得後でないと取り組むのは難しい。
- 問題数には不足なし。レベルを選んで学習すれば、入試基礎と入試標準をうまく接続して演習可能。
※数学に限らず、これからさまざまな参考書をお買い求めになる場合は、こちらのポイントサイト(会員登録必要)を通して買えば、何冊分かは無料に出来るぐらいポイントがたまりますので、おススメです。
私が高校生の頃にこういったサイトがあったら、、、、と思いますね。