キャンパス数学(駿台文庫)のレベルは?使い方(勉強法)は?
2022/12/13
「Can Pass」シリーズは駿台文庫の入試標準問題集として、多くの科目で発売されています。
本エントリーでは、「CanPass 数学 1・A・2・B」および「CanPass 数学 3」について、難易度(掲載問題のレベル)や勉強法などについて紹介します。
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原則習得のための参考書です。
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1.CanPass数学はどんな参考書?
駿台文庫の「CanPass」は、以下のような参考書です。大学の構内を意味する「Campus」を文字ったものと思われますが、スペルが違いますので、英語のときに十分注意してください。
本書の「CanPass」は「Pass(合格)」出来る、という意図なのでしょう。
2.問題数、レベル、解説の詳しさなど
駿台文庫の「CanPass 数学」がどのような参考書であるのかを知るために、基本的なデータを見てみましょう。本書のタイプは、入試標準演習タイプです。
→ 自分のレベルはもちろんですが、参考書のタイプも把握することが大事です。
2.(1) CanPass 数学の問題数
CanPass 数学の問題数は以下のようになっています。
- CanPass 数学1・A・2・Bの問題数・・・117題
- CanPass数学3の問題数・・・60題
数学3まで合わせても177題と、入試標準練習タイプとしては比較的少なめですが、厳選されていると言えます。基礎事項の確認用の問題などはありません。
2.(2) CanPass 数学のレベル
本書のレベルは、難関大レベルが9割、超難関大レベルが1割程度です。東大、東工大、京大のような超難関大でない限り、本書が過去問演習に入る前の最終段階に位置づけられる参考書と言えます。
逆に理系の超難関大志望の人は、これをきちんとこなせるようになった上で、さらに上の問題集を目指すといいでしょう。(ハイレベル攻略シリーズ、入試数学の核心、ハイレベル理系数学など)
2.(3) CanPass 数学の解説
「CanPass 数学」の解説ですが、非常に詳しく書かれています。各問題に対して「思考のひもとき」というコーナーがあり、問題文やその状況から、どのようなアプローチをしていくのかを考える手順が書かれています。
答案解答ののち、解説もあり、背景などもある程度書かれています。
3.CanPass 数学の使い方(勉強法)など
初めから始める数学の使い方の前に、どのような人が使うと効果が上がるのか、オススメ対象を見ていきましょう。
3.(1) オススメ対象
CanPass 数学のオススメ対象については、下記にあてはまる方です。上に書いてあるほうが優先です。
- 国立難関大以上、もしくは早慶志望である。
- チャート式などで原則を8割以上習得済みである。
- 本書の前に、入試基礎演習の段階を終えている。
- 高校3年生で、過去の数学の模試の偏差値が60以上である。
本書は国公立大向けのため、問題の出典の多くが国公立大からで、記述式が主眼です。早慶以外の私大の場合は不向きの可能性があります。また、早慶でも学部によっては客観式オンリーであったりするので、よく検討してください。
入試標準演習なので、原則がある程度習得できていないと、効率的に取り組めません。ほとんどの問題に対して、「ちょっと考えてギブ→答え見る」になってしまいます。
どの原則を使うのか、ある程度時間をかけて考て、7割程度の得点を目指すつもりで答案を作っていくといいでしょう。
3.(2) CanPass 数学の使い方(勉強法)、購入時期
本書は入試演習書ですので、受験演習として用います。
- 超難関大を目指す方
もう一段階進みますので、夏中には終わらせておきたいです。数学3までで177題あります。1日4題~5題で40日程度ですので、夏休み中に取り組めます。本書は解答時間も書いてあり、4題~5題であれば2時間程度です。超難関理系を目指す人であれば、数学に2時間は取れますよね。
- それ以外の難関大を目指す方
本書が過去問前の最終段階でOKです。11月頃までに終了させることができればいいでしょう。1日3題でおよそ2ヶ月です。夏明けに購入してもいいですが、余裕を持って休み中から取り組むといいでしょう。あまり出来が良くないと感じた場合は、2巡も視野に入れてください。解答時間がありますが、多少それをオーバーして考えてもOK。
4.まとめ~難関大以上の国公立大志望者に最適~
駿台文庫のCanPass 数学について、まとめます。
- 入試標準演習タイプの問題集で、問題数は比較的少なめで厳選されている。
- 解説は非常に詳しい。思考のひもとき、解答、解説がある。
- ある程度(8割以上)原則を取得してから取り組む。
- 難関大受験者は11月頃までに、超難関大受験者は夏中に終わらせると良い。
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