やさしい理系数学のレベルは?勉強法(使い方)は?
2022/04/23
河合出版から出ている「やさしい理系数学」は、名前とはうらはらに難易度が高い数学の参考書としお馴染みです。今回は、この「やさしい理系数学」について見ていきます。
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1.やさしい理系数学はどんな参考書?
やさしい理系数学は、以下のような本です。表紙のデザインはかなりシンプルです。
2.やさしい理系数学の問題数、レベル、解説は?
「やさしい理系数学」の基本的なデータについて見ていきます。やさしい理系数学は、「直前・仕上げタイプ」の参考書です。やさしいという言葉に惑わされて早期に購入してしまうと、無駄になってしまう可能性があります。
2.(1) やさしい理系数学の問題数は?
やさしい理系数学は、例題50題、問題150題の計200題です。各単元の最初に例題があり、その後問題が並ぶという構成になっています。
2.(2) やさしい理系数学のレベルは?
やさしい理系数学のレベルですが、ほとんどが難関大レベル、ごく一部が中堅大と超難関レベルです。「やさしい」という言葉とは似ても似つかないレベルで、間違えて購入してしまう人もいそうですね。
2.(3) やさしい理系数学の解説の詳しさは?
やさしい理系数学の解説は非常に詳しいです。別解も豊富に記載されており、予備校の真髄とも言える部分を見ることが出来る市販の参考書と言えます。
答案としての解説自体は普通です。式変形も簡単なものは省略されていますので、基礎がある程度しっかり頭に入っていないと困ることもあるでしょう。
3.やさしい理系数学の勉強法、購入時期は?
やさしい理系数学の勉強法(使い方)の前に、どのような人にオススメなのかを見てみましょう。
3.(1) やさしい理系数学のオススメ対象者
やさしい理系数学のオススメ対象者についてです。仕上げタイプの参考書なので、基本的には受験学年が使用する参考書と考えてOKです。
内容のレベルが高いので、難関大以上を志望する理系の学生さん向けです。答案としての解答も式変形の省略があるので、全国レベル模試での数学の偏差値が60以上はないと、自分で理解できない可能性もあります。
また、別解などの手法は、往々にして「問題と人」を選びます(どんな問題にでも使えるわけではないし、誰にでも簡単に使えるわけでもないという意味です)。別解が適用できる問題を理解でき、自分でも使えるレベルとしては、偏差値65以上が求められるでしょう。
3.(2) やさしい理系数学の勉強法・購入時期
やさしい理系数学の勉強法ですが、2次直前の仕上げ参考書として用いていますので、基本的には頭から順番にといていけばいいでしょう。
全部で200問ですので、1日3~4題とすれば、1ヶ月半~2ヶ月強で終了できます。センター試験対策に本格的に取り掛かる前の最終段階で用いるといいと思います。
特に論証系の問題は、数学が得意な人でも難しいものも多いので、時間をそこまで意識せずに思いつくまでとことん考えてみることが大事だと思います。
一方で微積分などの計算では、ある程度時間を区切って、スピーディに求積できることを意識して取り組みましょう。
4.まとめ~名前に惑わされずに~
やさしい理系数学について、これまでの情報をまとめます。
- やさしい理系数学は、決して易しくはない、難関大以上を志望する人たち向けの仕上げ参考書である。
- 独学で進めるには偏差値60以上、書かれている別解や詳細な解説を自分のものにするには偏差値65以上が必要。
- 論証系はある程度時間をかけて考え、求積系は本番の大問のつもりで時間を区切って演習する。