名古屋大学 文系 | 2010年度大学入試数学
2017/01/26
※注 ヒントを見ないでこの大学の入試を解きたい人は、解き終わってから見てください。ネタバレがあります。
大学入試シリーズ第38弾。
国公立シリーズ第13弾。
名古屋大学 文系です。
問題の難易度(易A←→E難)と一緒に、典型パターンのレベルを3段階(基本Lv.1←→高度Lv.3)で書いておきます。
難易度の目安です。
A…教科書の練習問題、青、黄チャートの基本例題レベル
B…教科書の章末問題、黄、青チャートの重要例題、章末A問題、および中堅大学入試問題レベル
C…チャートの章末B問題、難関大入試レベル
D…難関大入試でも難しい問題のレベル
E…超高校級の難問、試験場では即捨てるレベル
☆は、「解くとしたらこれがいい」というオススメ問題です。
また、解答までの目標時間を、問題ごとに書きます。
※目標時間=解き方を含め、きちんと完答するまでの「標準的な時間」です。
したがって、目標時間を全部足すと、試験の制限時間を越えることも、当然ありえます。
同時に、その時間の2倍考えてもまったく手がつかない場合は、ヒントや答えをみるといい という目安にしてください。
名古屋大学(文系)数学
(試験時間90分)
1.全体総評
例年通りです。全体的にBより少し上のラインといったところで、問題ごとの難易度のばらつきも少ないです。実力差ががっつり反映される試験だったのではないでしょうか。
試験時間分90分に対し、目標解答合計時間は85分。
適量ですね。方針を間違うと時間オーバーになりそうなところ。
2.合格ライン
Bレベルの第1問は落ち着いてやれば出来るので、完答したい。
第2問も(1)まで、第3問も(2)までは確保し、残り時間でどちらかが完答できれば十分かと。
65%ぐらいですかね。
3.各問の難易度
☆第1問・・・座標、図形と式(B、25分、Lv.2)
座標と領域の問題。(2)は意外にめんどくさかったかもですね。普通にやると4円を書くことになるので、交点やら軸との交点やらカオスになった人もいるのではないでしょうか。
中心から1番遠いのがCかDであることが言えると2円で済むため、楽だったかもしれません。
第2問・・・図形、微分(BC、35分、Lv.2)
3次関数が条件を満たすための条件を図示する問題。第1問に続き、領域です。3問中2問が領域とは、さすがに芸がない気もしますが。
(2)は理系で出ても十分骨のある問題で、文系にとっては難しかったかもですね。3次関数が負の部分で3つの解を持つようにすればOKでした。こちらの原則である程度応用がきくでしょう。
(拙著シリーズ(白) 数学II 微分法 p.48)
本問は、どちらが極大・極小かがわかること、さらにf(0)>0 が言えればOK。
☆第3問・・・確率、数列(B、25分、Lv.2)
確率と漸化式の問題。
理系と共通ですが、文系は誘導があり、求めるものも1番簡単なbnだけだったので、レベルはBです。
4.対策
文系数学とはいえ、Cレベルに近い問題もでます。標準レベルのマスターは前提で、Cレベル対策もしておくと安心です。
チャートが終わった後は、数研の入試問題集(文系)で実力をUPさせましょう。
演習量比率 B:C=7:3 ぐらいですね。
無理にCレベルをやるより、Bレベルを落とさないことの方が大事です。
以上です。
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(記事の引越し・改善中のため外部サイト(姉妹サイト)と行き来するかもしれません。すみません。)
■関連する拙著シリーズ■
★ 数学II 図形と式 (第1問)
★ 数学II 微分法 (第2問)
★ 数学A 確率 (第3問)
★ 計算0.9 (計算練習帳です^^)