旧7帝大+α 入試数学難易度 文系リーグ(2023年)

   

※拙著シリーズの新分野の発売情報など、最新のお知らせはこちらからどうぞ^^

 

いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。

今年の旧7帝大の数学を全て解きおえ、評価をUPしました。文系について、その総括をしたいと思います。

※2021年までの掲載方法から2点、変更があります。

  • 2022年から、一橋大学を文系リーグの中に追加いたしました。
  • 表形式ではなく、8位から順に大学ごとに総括しました。

★お知らせ★

過去にTOP10を独占した数学の問題集『Principle Piece』シリーズの販売再開! 

原則習得のための参考書です。

YouTube開設しました。 個人的に紹介したい大学入試数学を中心に解法や発想を動画にしてみようと思います。

Twitter始めました こちらもよろしくお願いいたします^^

 

2022年 旧7帝大+一橋大 文系リーグ

ここからは、難易度順位をまとめます。

1.各問題の難易度

2.解答までの時間

3.得点のしにくさ

これらを総合的に判断した結果の順位です。大問ごとに5ポイント満点です。大学ごとに問題数が違いますので、合計ポイントを出題数で割っています。

 

 

第8位 京都大学 2.48pt (2022年:5位)

今年の京都大学は一部に目新しい問題もありましたが、全体的にパターン問題+αの問題でした。8位ですが、ポイント的には昨年であれば5位になりますので、難易度は昨年とほとんど変わらないです。他が難しくなった^^;

2023年 京都大学 文系数学 講評

 

第7位 東北大学 2.50pt (2022年:6位)

東北大学は第4問の線分の通過領域は創作問題で少し難易度が高かったですが、それ以外は標準的な出題でした。確率、平面図形、2次関数の最大・最小の軸分けなど数学IAからの出題が中心で、点数には結びつきやすかったと思います。

2023年 東北大学 文系数学 講評

 

第6位 一橋大学 2.52pt (2022年:2位)

昨年2位の一橋大は、今年は第6位でした。昨年後半2題の難易度が平均を押し上げましたが、今年は全体的にパターン問題が多く、全完も視野に入れられるセットでした。特に確率の問題は数列の和が絡むとはいえ、一橋大らしい難易度ではなく、拍子抜けした人もいそうです。整数問題は相変わらずの良問でしたね。

2023年 一橋大学 数学 講評

 

第5位 東京大学 2.58pt (2022年:1位) 

昨年1位だった東大文系は今年は第5位です。昨年は3pt目前という、理系でも上位に入るような難易度でしたが、今年は前半2問がかなり典型パターンだったことでだいぶ落ち着きました。

もちろんそれでも、後半2題はそれなりに演習量で差がつくと思いますので、十分試験になったと思います。これぐらい+αぐらいが適切な難易度だと思います。

2023年 東京大学 文系数学 講評

 

第4位 名古屋大学 2.63pt (2022年:4位)

名古屋大学は昨年から順位変わらず4位です。今年は例年に比べると比較的ラクだったと思いますが、それでも計算量が多かったり、確率も調査量が多く、完答するにはそれなりに実力が必要なセットでした。東大でも出ましたが、相加・相乗を用いるパターンが出ています。この手法は一定の差がつくでしょう。

2023年 名古屋大学 文系数学 講評

 

 

第3位 北海道大学 2.65pt (2022年:8位)

北海道大学は今年は3位です。昨年は理系と真反対に易しいセットでしたが、今年は引き続き難しかった理系との共通問題である確率が大きく難易度を押し上げています。第2問も傍心ベクトルを聞いてきたりと、文系の人にはちょっと苦しめの問題が出ました。点数的にはそこまで稼ぎにくいセットではなかったと思います。

2023年 北海道大学 文系数学 講評

今年の残りは、大阪大学と九州大学です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2位 大阪大学 2.70pt(2022年:7位)

今年は大阪大学が第2位です。大阪大学は文理ともに数年続いた穏やか路線が終了しました。来年以降は分かりませんが、どちらも数年前の阪大の難易度に戻った感じです。

ここ数年は、ほぼ瞬殺に近い形で答えられる問題がちょくちょくみられましたが、今年はどの問題もある程度時間がかかります。分野も適度に融合されており、良問でした。第3問のベクトルは文理共通ですが、変換に気づかないとキツイ問題でしたね。

2023年 大阪大学 文系数学 講評

 

 

第1位 九州大学 2.75pt (2022年:3位)

今年は九大が僅差で1位です。理系もかなり難易度が高く、3位でしたが、文系は1位です。九大は文理ともに2022年に急に難易度があがり、その難易度のまま今年も来ました。これ以降この難易度で行くというメッセージでしょうか。

前半2題はそれなりに点数を取れる難易度でしたが、第3問のベクトル(文理共通)は抽象性が高くて取り組みにくく、第4問の確率と漸化式も、設定や状態の遷移が複雑で、漸化式の吟味も難易度の高いものでした。

2023年九州大学 文系数学 講評

以上です^^

2023年度の大学入試評価はこちらからどうぞ^^

 

★お知らせ★

過去にTOP10を独占した数学の問題集『Principle Piece』シリーズの販売再開! 

原則習得のための参考書です。

YouTube開設しました。 個人的に紹介したい大学入試数学を中心に解法や発想を動画にしてみようと思います。

Twitter始めました こちらもよろしくお願いいたします^^

 - 2023年度大学入試数学 , , , , , , , , , , , , , ,