神戸大学 文系数学 講評| 2024年大学入試数学

      2024/03/09

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●2024年度大学入試数学評価を書いていきます。今回は神戸大学(文系)です。

いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。 KATSUYAです^^いよいよ、2次試験シーズンがやってきました。すでにお馴染みになってきたかもしれませんが、やっていきます。
2024年 大学入試数学の評価を書いていきます。


2024年大学入試(国公立)シリーズ。
神戸大学(文系)です。

問題の難易度(易A←→E難)と一緒に、典型パターンのレベルを3段階(基本Lv.1←→高度Lv.3)で書いておきます。
また☆は、「解くとしたらこれがいい」というオススメ問題です。



また、解答までの目標時間を、問題ごとに書きます。

※目標時間=解き方を含め、きちんと完答するまでの標準的な時間です。

したがって、目標時間を全部足すと、試験の制限時間を越えることも、当然ありえます。


同時に、その時間の2倍考えてもまったく手がつかない場合は、ヒントや答えをみるといい、という目安にしてください。



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神戸大学(文系)
(試験時間80分、3問、記述式)

1.全体総評~おおむね例年並み~

昨年とほぼ同じ難易度です。全体的に理系の問題とテーマがほぼ同じ問題でした。1番は融合されていますが誘導もあるので基本的で、2番の確率は理系より少し簡単めの設定。3番目は文理共通問題の図形と方程式です。

積分法からの出題がありませんでした。今年で2年連続。

試験時間80分に対し、標準回答時間は60分。

2022年:55分

2021年:解いていません(解き次第調査します)

2020年:58分

2019年:63分

2018年:60分

2017年:85分

2016年:65分

2015年:80分

2.合格ライン

第1問は文理共通ですが誘導も丁寧なので出来ればおさえたい。

第2問はキー問題。(3)は過不足なく求められたかどうか。

第3問は完全に文理共通問題。文系だと差がつくかも。

今年も2完分の65%ぐらいでしょうか。

3.各問の難易度

第1問【微分法+数列】3次関数の最小値、漸化式 (B、20分、Lv.2)

理系第1問と同じテーマで、関数が3次関数に変わっただけです。理系同様に誘導は丁寧なので、これは正解したいところ。

(1)は微分して増減表書いて求めるだけ。グラフも不要です。

(2)は「(1)と同様で」でいいと思います。漸化式は対数置き換え型になります。問題文にもあるので(3)も大丈夫でしょう。

 Principle Piece 

 漸化式11型:対数をとって置き換える

(詳細は拙著シリーズ 数学B・C 数列 p.54 参照)

(4)は(3)で置き換えた漸化式が4型なので、特性方程式で等比型にするだけです。

(5)はb_nからa_nに戻すだけです。「a_n=10のb_n乗」ですから、a_1a_2a_3は指数の足し算で10のb_1+b_2+b_3乗ですね。

※解答時間は5:22。理系で関数違うだけか。同じく適度な難易度の融合問題。

☆第2問【確率】サイコロの目と確率(B、20分、Lv.1)

理系とほぼ同じ設定の問題ですが、少し文系の方がラクになっています。

(1)は1~6の最小公倍数であればOK。

(2)は順番に調べていけばすぐ見つかると思います。理系は小さい方から3つでしたので、もう少し議論したほうがいいです。

(3)は20の約数ということなので、約数を全部書き出して調べるのが一番速いでしょう。並べ替えも考慮することだけ忘れずに。

※2:40です。(3)だけ解きました。

第3問【2次関数+図形と方程式】接する条件、重心の軌跡(B、25分、Lv.2)

理系と共通問題です。詳しくは理系のエントリー(第2問)をご覧ください。

4.対策

神戸大は非常に良問が多いです。過去問の演習で実力UPを図れます。超難関大を受験する人は、高2ぐらいか、あるいは高3の初期に演習してもいいでしょう。分野的には、微積や確率、図形と方程式が頻出。あまり出題分野もぶれないので、素直です。

原則習得レベルをうまく融合してくることが多いので、入試レベルの問題をやるときも、単問が掲載されているものではなく、融合されているものをやったほうがいいでしょう。そうなるとやはり過去問になりそうです。

なお、拙著『Principle Piece』シリーズであれば「原則習得」「入試基礎演習」の両方の段階を兼ねていますので、これをこなした段階で神戸大文系数学レベルには達しています^^

量をこなす演習:じっくり演習=9:1ぐらいでOK。

以上です^^
■関連する拙著『Principle Pieceシリーズ』(リニューアル版!)

数学I Chapter3~2次関数~ (第3問)

数学A Chapter2~確率~ (第2問)

数学I・A ~原則のみ~

数学II Chapter3~図形と方程式~ (第3問)

数学II Chapter6~微分法~ (第1問)

数学B・C Chapter1~数列~ (第1問)

すでに原則習得タイプの問題集をお持ちの方はこちらがおススメ!!

数学I・A ~原則のみ~

数学II~原則のみ~

数学B・C~原則のみ~

※2023年末時点で販売中のもののみ記載しています。最新販売情報はこちらからどうぞ^^

 

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