関西大学 文系(2月7日) | 2020年大学入試数学

   

●2020年度大学入試数学評価を書いていきます。今回は関西大学(文系、2月7日実施)です。




2020年大学入試(私大)シリーズ。

関西大学(文系、2月7日実施)です。





問題の難易度(易A←→E難)と一緒に、典型パターンのレベルを3段階(基本Lv.1←→高度Lv.3)で書いておきます。
また☆は、「解くとしたらこれがいい」というオススメ問題です。


また、解答までの目標時間を、問題ごとに書きます。
※目標時間=解き方を含め、きちんと完答するまでの標準的な時間です。

したがって、目標時間を全部足すと、試験の制限時間を越えることも、当然ありえます。


同時に、その時間の2倍考えてもまったく手がつかない場合は、ヒントや答えをみるといい、という目安にしてください。


関西大学(文系、2月7日実施)
(試験時間60分、3問、ハイブリッド型)

※ハイブリッド型とは、穴埋め型と記述式の混合型のことです。

1.全体総評~数Bは復活でやはりIIB中心~

昨年出題のなかった数Bですが、今年はベクトルで復活。内容的には微積、図形、三角、対数、ベクトルとやはり数IIB中心でした。普段よりは融合されているタイプが多いので、少し難しく感じた受験生もいるかも。

試験時間60分に対し、
標準回答時間は51分【40分】

2019年は50分【37分】(←穴埋め考慮)

2018年は45分【34分】

2017年は48分【37分】

2016年は46分【36分】

2015年は40分【33分】

2.合格ライン

第1問は確保したい。

第2問はキー問題。④以降は誘導に乗れれば。

第3問も微分だけなので確保したい。(3)は以外と書きにくいか。

第2問の④以降、第3問の(3)のどちらかをきっちり出来て、残りを確保したいところ。70%ぐらいでしょうか。

3.各問の難易度

第1問・・・【2次関数+図形と式+微積分総合】領域で囲まれる部分の面積(B、18分、Lv.2)

領域と微積分を融合させた問題に2次関数も絡みますが、頻出の融合パターンです。どこかのテキストにならそのまま載ってそうですね。

最初は導関数(2次式)が異なる2解をもつ場合です。f'(x)の符号が変わらないとダメなので、重解はダメ。

(2)はその解がー1~1にあればいいので、2次関数の解の存在範囲ですね。軸、判別式、端っこの符号で解決です。

(3)は面積ですが、放物線と2接線で囲まれた部分なので、∫(x-●)^2dx → (x-●)^3/3 を利用するパターンですね。結果も知っていると検算になります。

 

 

※KATSUYAは6分で解いています。典型パターンなので、手が止まることなく終了。

 

☆第2問・・・【三角関数+対数関数】条件下での最大・最小(AB、15分【10分】、Lv.1)

今年も三角関数が第2問に入っていましたが、対数関数との融合です。今年の関大文系は誘導多め?

後半だけ三角関数で指定されていますが、条件式からしても最初から8cosθ、8sinθとするのが自然かと。前半は最初は底の変換、それを利用して対数を1つの式にしましょう。対数は底を揃えないと公式は使えません。

xyはsinの倍角の公式で解決ですし、相加・相乗でx^2+y^2≧2xyとしてもOKです。

 

後半はありそうですが、うまくややこしくしてきました。logを1つの式にすることで、cos2θ、sin2θともに出てきますので、sin4θまで上げられます。

 

 

※KATSUYAは3分で終了しています。解き方書かなくていいなら、このタイプはかなりスピーディに出来ますね^^

 

第3問・・・【平面ベクトル】3辺から内積、外心ベクトル増(AB、18分【12分】、Lv.1)

こちらもワークにありそうな問題をくっつけて聞いているタイプで、定期試験の応用問題に出そうなタイプ。

最初は3辺が分かっているので、変形余弦になります。cosが分かれば内積も出ますね。外接円の半径は正弦定理利用です。

後半は外心ベクトルですが、誘導にある考え方は一度経験しておかないと④,⑤が出せないかと。それでも、普段知っている方法でx、yを出してしまい、それから④、⑤をそのまま計算してしまえばOK。

入試は1点でも多くとることが至上命題です。どんなテクニックを使ってでも(あ、ルールの範囲内でですよ^^;)、埋めに行きましょう。

※KATSUYAは4分で特に詰まることなく終了です。結果ちょっと汚いけど、、、さすがにミスはないやろと思ってそのまま終了。

4.対策~IIBを中心に典型問題を徹底演習~

難易度的にはセンター試験に少し毛が生えた程度です。特別な難問を繰り返す必要はなく、黄色チャートをきちんとこなしておけば、十分対応出来るでしょう。青チャートであればお釣りきそうです。その後の問題集も、入試基礎演習段階まで行えばOKでしょう。

量をこなす演習:じっくり演習=10:0でOK。

以上です^^

 

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